事業の成長にはユーザの声をサービスへ反映することが欠かせません。

LINE公式アカウントのリサーチ機能を使えば、友達登録をしてくれたユーザーから簡単にアンケートを取れます

満足度や改善点、さらには意見や好みまで貴重な情報を収集できるため、記事を参考にぜひ実施してみてください。

LINE公式アカウントのリサーチ機能とは?

まずは、LINE公式アカウントに搭載されているリサーチ機能とは一体何なのか、概要から説明します。

リサーチ機能はLINE公式アカウントを利用している方であれば、どなたでも無料で利用できます。

「友だち」ユーザーにアンケートを配信できる

LINE公式アカウントのリサーチ機能とは、アンケートを作成して、メッセージやタイムラインで友だち登録しているユーザーに向けて配信し、回答を集計できる無料のサービスです。

特別な専門知識を必要とせず、簡単なステップでニーズに関する生の声を集められます。

アンケートのお礼としてクーポンを配布したり、お礼のメッセージを送ったりできるため、単なる情報収集ではなく、ユーザーとの関係を深めるきっかけとしての効果も期待できます。

回答形式は3種類

各アンケート項目は、自由回答単一回答複数回答の中から3つの形式を選択できます。

自由度が高いほどユーザーの生の声に近くなりますが、回答する手間を嫌い、離脱リスクも高まりますので注意が必要です。

回答を促すために画像を使用でき、その推奨サイズは780px × 510pxです。

自由回答※未認証アカウントは利用できません。 ユーザーが質問に自由に回答できる形式です。
任意か、必須かの設定も可能です。
単一回答ユーザーが選択肢から1つのみ選択できる形式です。「+選択肢を追加」で選択肢が追加できます。
選択肢は最大10個設定が可能です。
複数回答ユーザーが選択肢から複数選択できる形式です。「+選択肢を追加」で選択肢が追加できます。
選択肢は最大10個設定が可能です。

「自由回答」の質問は認証済アカウントのみ

LINE公式アカウントには、「未認証アカウント」と「認証済アカウント」の2種類があります。

自由回答形式の質問は認証済アカウントに限定されています。

回答してもらうハードルは上がりますが、細かな情報を収集できるメリットは大きなものとなるでしょう。

「認証済アカウント」には、他にも様々なメリットがあるため、この機会に検討してはいかがでしょうか。

申請手順についても軽く触れておきます。

  1. LINE Official Account Manager(LINE公式アカウント管理画面)にアクセスし、右上の「設定」(アプリ版はメニュー内の設定をタップ)ボタンをクリック
  2. 「アカウント認証をリクエスト」を選択
  3. 申し込み画面に必要事項を入力して「確認する」をクリックし、審査結果の連絡を待つ

LINEでアンケートを作成する方法

ここではアンケートを作成する手順について、順番に説明していきます。

  1. メニューの「リサーチ」をクリックし、「作成」を選択。新規作成画面に遷移します。
  2. 基本設定を項目ごとに記入します。リサーチ期間や説明文など、回答者が回答するか否かを判断するための情報です。
  3. 紹介ページを作成。会社名や問い合わせ先、アイコンの設定などが含まれます。回答者が「回答する」をタップした次に表示されるページです。
  4. サンクスページを設定します。ユーザーが回答後に受け取れるクーポンや、お礼のメッセージを記入する部分です。
  5. 任意で属性に関する質問を設定できます。性別・年齢・居住地に関する情報が取得でき、テンプレートが用意されています。
  6. アンケートの設問を設定していきます。単一回答、複数回答、自由形式(※認証済アカウントのみ)で作成可能です。
  7. 設定を終えたら「保存」をクリック。

メッセージ、LINE VOOM、あいさつメッセージ、自動応答メッセージにて、アンケートを配布可能です。

リサーチを作成・保存すると、リサーチのステータス毎にタブに振り分けられ、タブごとにリストで表示されます。

  • リサーチ期間中:リサーチ期間中のリサーチが表示されます。
  • リサーチ期間終了:リサーチ期間が終了したリサーチが表示されます。
  • 下書き:下書き保存したリサーチが表示されます。

アンケート配布の注意点

アンケートは、配布者の一方的な都合だけで実施するとうまくいかない場合があります。

例えば、参加者に十分な動機づけを提供しなかったため、必要な回答者数を確保できず、統計的に有意な結果を導けなかった…などが考えられます。

ここでは、アンケートを成功に導くために押さえておきたい注意点を紹介します。

お礼のクーポンを用意する

アンケートへの回答者へ送るお礼は、サンクスページで設定します。

クーポンなどの特典をプレゼントすることについては任意ですが、お礼のメッセージは必須です。

参加者が貴重な時間を割いてアンケートに回答してくれることを考慮すると、ただお礼のメッセージだけでなく、顧客が得をする特典を用意すると良いでしょう。

クーポンや特別オファーを提供することで、感謝の気持ちを表すと同時に、アンケートの回答率向上も期待できますね。

このようなインセンティブは、参加者の満足感を高め、リピーター率の向上にも効果的です。

単に情報収集のためにアンケートを実施するのでは、せっかくの機会がもったいないですよね。

参加者とより良い関係を築き、その後のサービス利用につながるような工夫を取りいれてみましょう。

回答は匿名式

アンケートを通じて収集するユーザーの情報は匿名式です。

匿名式とすることにより、ユーザーは安心して本音を語ることができる一方、詳細なマーケティング分析ができないというデメリットもあります。

とはいえ、アンケート項目としてユーザーについての質問を行うことで、匿名性は確保しつつ、ユーザーの属性情報は入手できる仕組みです。

性別、年齢、居住地といった、一般的な内容に限定されますが、質問のテンプレートがあらかじめ用意されています。

「LINEリサーチ(有料)」とは別のサービス

LINE公式アカウントのリサーチ機能とは別に「LINEリサーチ」というサービスがあります。

どちらもアンケートを取る機能であるという点では共通していますが、いくつかの重要な違いがあります。

LINEリサーチは有料であり、予算を持つ企業に適したサービスです。

料金体系は設問の数やアンケートの配信範囲によって変動し、最もリーズナブルなプランでは1回のアンケートにつき9,800円からとなっています。

料金を支払う最大のメリットは、LINEリサーチでは自社のフォロワーリスト以外のユーザーに対してもアンケートを配布できる点にあります。

LINEは650万人を超える登録者がおり、その半数は若年層です。

特に若い世代からの意見を集めたい企業にとっては、大きなメリットがあります。

回答者が20人以上必要

アンケートの結果は、Excel形式でダウンロードできます。

回答データの詳細な分析や、外部のデータ処理ツールにも利用しやすくなっています。

ただし、アンケートの回答数が20件以上でないと、結果のダウンロードはできません

友だち数がそもそも少ない場合や、アンケートに対する反応が薄い可能性が考えられる場合には、必要回答数を確保するために、事前にアンケート戦略を十分に練っておく必要があります。

無料ツールの利用もおすすめ

LINE公式アカウントに対して、様々な拡張機能を提供する事業者が存在します。

無料で利用できるサービスも多く、色々と試してみることをお勧めします。

中でも「エルわか」は、無料プランで豊富な機能を利用可能です。

アンケート機能はもちろんのこと、以下のような機能も備えています。

  • 流入経路/URLクリック率測定
  • ユーザー別ステップ配信
  • 自動決済連携
  • 店舗予約受付
  • カウントダウン機能付申込フォーム
  • タブ対応リッチメニュー

今回は主にアンケート周りの機能について紹介してきましたが、LINEは単なるメッセージングアプリを超えた幅広い機能を持つプラットフォームです。

「エルわか」が提供しているような拡張機能を使いこなせると便利です。

まとめ

ここまで、LINE公式アカウントのリサーチ機能を使って、アンケートを行う方法、注意点について紹介しました。

せっかく公式アカウントを開設しているのであれば、「エルわか」のような拡張機能を駆使し、メリットを最大限活用しましょう。